いいキズナでしたね


先週土曜『キズナ食堂』の内容は、まあ予想できた範囲内でしたね。矢口のトークを主体に編集されるというところもほぼ予想どおり(その話題は保田おまえが喋れ!と何度やきもきしたことか)で、正直、もうちょっと裏切ってほしかったなと思いましたが、あまりディープな内容になっても、一般の視聴者がついて来られないでしょうから、しかたないです。
たとえば保田と飯田がやっぱり後列両端のシンメトリーに並んでいることを突っ込んでも、ふつうの人は「はぁ?」でしょうからねー。そーゆー趣旨の番組でもないし。
というか、やっぱそれかっていう内容でも、おもしろく感じて見てしまいましたよ。過去映像には鳥肌立ちそうになっちまった。
ゲストの柳原やFUJIWARA藤本もそれ的なことを述べていましたが、やはり古くからのファンにとって憧れの「モー娘。」とは、彼女たちOBのことなんだなあ。それはぼく自身もそうなんだということをあらためて実感。ルックスもダンスの実力も、現役モー娘。の方が圧倒的にと言っていいほどスマートに洗練されていて粒ぞろいだけど、ゼロから頂点へ駆け上った人たちの創り上げたイメージはいまでも強烈です。
年齢や身長、個性がバラッバラのごった煮であっても、それこそが当時のモー娘。のストロングポイントでした。
一定の地位を確保し、グループとして安定してからは、「ものすごい歌うまい」とか、「ものすごいエロい」とか、ごった煮パワーに変わる新しい魅力を引き出さなければ、フツーのアイドルユニットになってしまい、そりゃAKBやPerfumeなど後進のユニットに追い越されますって。
でも、それは避けられないことでもある。時代はどんどん変わるし、芸能界は猛烈に消費の早い世界。去年売れっ子だった芸人が、今年は懐かしの一発屋などと呼ばれているなかで(ただ、一発当てるだけでも、それなりの地力やアイデアと、大変な苦労と、幸運が必要なことは忘れるべきではない)、グループは存続できるだけの成績を上げ続け、OBはいまだに伝説づくりの当事者としてリスペクトされているのだから、すごいことです。


ところで、あしたの『いいとも』にも現役OBミックスでモー娘。が出演するようなんだが、いったい、どうなってるんだ? たまたま企画がかぶったのではないとすると、何が起ころうとしているのでしょう。うむむ……