Photo by K


保田がカメラマンとして写真集を出すとのこと。しかし、素材が素材なんでなあ。ハロのちびっ子好きな人々にはうれしいだろうけど、ぼくにはちょっと手が出ない感が濃い。
保田のアートワーク自体はすごく興味あるんで、こんどは昭和30年代生まれが恥じることなく書店のレジへ持って行ける作品をぜひお願いします。
タモリが『TOKYO坂道美学入門』という、坂の写真集を出しているが、保田が取り組むとしたら「東京の空」みたいなテーマはどうですかね。えーとエレファントカシマシの追っかけ写真集とかじゃなくて、「街のいろんな場所から眺める空のおもしろさ」を切り取ってみたらどうか、という。オフィス街の空と、商店街の空は、たぶん違う。同じ場所で見上げる空も、季節によって違う。
題材はいっぱいあると思います。
「東京の窓」。ビルや住居などの建物の窓には、中には変わったモノもあるんじゃないの。
「東京の手すり」。バルコニーの手すりばっかり撮ったフェチ写真集。
「東京の橋」。「日本橋」に掲げられた銘板は徳川慶喜の揮毫だとか。
「東京の交差点」。右折専用レーンの有無とかを明確に。ゼンリンが買ってくれるかもしれない。
「渋谷スクランブル交差点」。定点観測。ページをめくれどめくれどスクランブル交差点。ちょっとアバンギャルド
「東京の地下」。地下鉄工事を見学したり、環八の下にあるという遊水池をレンズで捉える。
「東京の鳥」。スズメって、個体数が激減しているらしいんだよ。あと、カラスは実は警戒心が並大抵ではなく、子育て中の様子を学者でも見たことがないという。保田がキャッチすれば、学会表彰もの。
「東京の地縛霊」。ブログに掲載の写真で思いついた。保田なら撮れる!
「富津の道」。地元に帰ってみるのもありでは。狭いんだよな、あの辺の道。アクアラインが800円になったら交通量が増えると思うので、何とかした方がいいと思います。


そういえば、しばらく前だけど稲越功一が亡くなったんだっけなあ。
ぼくが社会人になった頃、すでに神様的な存在だった。ああいう、人物も風景も第一級という写真家になってくれと保田に要求するのは無理な注文すぎるか。そもそも、彼女の本職は歌手であり写真家ではない。
やぐりんと共作した自作曲のCD化を願う方が現実的でありましょう。