とりあえずの感想

保田が「娘」を卒業した当時、「彼女はハロプロからも脱けたほうが活動しやすいのではないか」的な意見を、えーっとどっかに書いたんだよな。このはてな日記か、その頃しばしば出入りしていた有名ヤスヲタサイトの掲示板だったか、とにかく書いた。理由はうろ覚えですが(笑)、「ハロプロは男の子のためのアイドル集団。タレント生命を延ばすうえでは、女性からの支持がないときつい。だからハロプロのイメージを払拭するべき」というような、限りなく三段論法に近い乱暴な論理だったんじゃないかな。あと、ハロプロという枠の制限があることで、仕事の幅が広がりにくいのではとも危惧していた。
その後、5年と半年あまりが経過してみて思うのは、ハロプロを辞めても辞めなくても、たいして変わらなかったろうなってことです。ハロプロの世間的なイメージとは具体的にどういうものかと考えるに、「歌って踊れる少女アイドルユニットの親集団」でしょう。保田も矢口も、歌っても踊ってもいねえもん。ときおり思い出したように新曲をリリースする中澤ですらハロプロのイメージが日を追って希薄になっていったのだから、CDを出さない娘OBたちがハロプロ色をあっという間に脱ぎ捨てていくのは自然の流れ。つか、ハロプロのタレントか、そうでないかなんて、世間様は超どーでもいいことだったんだわな。そもそも、そういう視点をもっていなかった。
仕事の幅についても、業界内部の事情を知らないから実際はどうなのかわからないけれど、ハロプロ所属であることとはあまり関係ないと思う。結局、チャンスをつかんだ人は広がるし、飛躍の機会に恵まれない人はいつまでも広がらないという当たり前の事実があるだけだった。
ただ、ハロプロに所属し続けるメリットがさして見あたらない以上、いずれ辞めるんだろうなとは思っていた。いま、その日が来ただけだということです。
とはいえ、さすがにこれだけ大量の人員整理を一気におこなうとは予想だにせず。いやはや、驚きました。星野仙一阪神監督1年目終了後に、20名以上もの選手を解雇やトレード要員にして、大改革を実施したとき以来の驚きです。あれで阪神は強いチームになりましたが、ハロプロはどうでしょうか。一方、ハロプロを離れるエルダーの面々は。
うーん。何かが劇的に変わる気がちっともしないけれど、気持ち的に、スッキリした感はありますね。
やっぱり、あれだけの大所帯で、ちびっ子もいれば熟女もいる、彼氏持ちもいればパチンコ屋の営業回りをするのもいる、っていうのは、ひとつのグループとして雑多すぎます。発表されてみれば、これでよかったと思いますよ。