いしよし!

ハンプティ・ダンプティならルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』だが、ハングリー&アングリーって何なんだ。
サイトを見てみても、架空のファンタジーワールドが構築されているばかりで(けっこうディテールまでつくり込んであり、これはこれで楽しいが)、放置されたフランスパン並みに固くなった頭の中年男には、いまひとつ「これって何?」が飲み込めない。ちょっとイライラしています(笑)。
えーと、これは早い話、HANGRY & ANGRYというブランドの販促キャンペーンという理解でよろしいか?
それにしても、パンクとゴスロリがいっしょになったアイテムラインアップっつうのはありなんですか? ファッションの領域にはまったく疎いので、ただ呆気にとられるばかりです。


ハロプロもいろいろ仕掛けてきますね。今回はタイアップか。
サイトに埋め込まれた自動再生の音楽ファイルで『Kill Me Kiss Me』という曲が聴けます。パンキッシュですね。誰の作品でしょう。従来のハロプロ楽曲とは毛色のまったく異なる曲調が新鮮です。
でも、吉澤と石川のコンビで、パンクとゴスロリというテイストは、キャラクター的に合っていると思います。このHANGRY & ANGRYって少女向けのブランドですよね、たぶん? こーゆーデザインを好む子たちに「かっこいい」と言ってもらえるようになれば幸せだろうし、その資質は充分に備えているふたりだと思います。
また、ハロプロが「ヲタ囲い込み市場」から脱して新しいビジネスモデルを試行しようとしているなら、それも支持したい。リピーターは大切にしなければなりませんが、新規開拓にも努めていくべきでしょう。ヒエラルキーの底辺に位置するぼくですら、毎年1社か2社は新しい取引先をつくってるぜ(失う取引先もないではないが、だからこそ新しいお客さんを見つけねばならない)。
芸能活動という文化事業は、何か目新しいことを始めて世の中を活気づけるのが帯びている使命のひとつだと思う。
うまくいくとは限らないにせよ、常にトライする気持ちは忘れてほしくないですね。
その意味でも、このユニットは面白いと思います。「何が始まるんだろう」「どんな反応があるんだろう」と考えるだけでも、ちょっとワクワクするじゃないですか。