里田、藤本

先週の(関西では今週かな)『むちゃぶり』に里田が出演したのは見ました?
あらためて、「この子すごい」と思いましたよ。里田の辞書には「わかりません」という答え方がないんだな。とにかく、とりあえず技を出してくる。
バナナマン設楽が声を担当するところのむちゃぶりおは、通常女の子のゲストには難しいお題を出さず、それは里田の回も同じだったと思うんですが、里田の「無知+脊髄反射芸」は、計算されたボケとは対極の無秩序で動物的。ゆえにパワーがある。「天然」と簡単に片付けたくないですな。上か下かわかりませんが、天然とは違うレベルのものです。
里田が偉いのは、おもしろいことをおもしろいと感じ取ったり、ユーモラスな話し方ができる「笑いの回路」を人並みに備えているにもかかわらず、状況に応じて「ウケを取りたい」という欲を封印できる点だと思う。恥ずかしいとか、照れといった、バラエティ番組では邪念となる感情を捨てられるのもいいところですね。
「バカと思われても平気」という割り切りがある。こういう人は強いです。


さてさて、藤本に関する朗報がありましたな。
杉本真人作とのことで、どんな曲になるのでしょう。“和風シャンソン”だそうですが、アダルト路線のポップスになるのは間違いないと思われます。
アイドルから、アダルトへ───か。このシフトチェンジのために、何ヵ月も芸能活動を休んでたんだな。ウケ狙いで余計なことまでべらべら喋る愚かな芸人をテレビで見かけるたびに「おまえのせいで」と苦々しく思ってたんですが、歌手を続けていく過程のどこかで路線の転換が必要だったとすれば、ちょうどいいきっかけをつくってくれたともいえて、その意味では感謝すべきなのかもしれません。
結婚するならするでもかまわない、ただ歌手としてのキャリアを終わらせてしまうことだけは勘弁してほしかった。10年に一人の逸材というほどではないにしろ、若くしてやめちゃうのはもったいないなと思わせる声の持ち主です。とかいいながら、実は最初のソロ時代の藤本にはさしたる興味もなかった。考えが変わったのはセクシーオトナジャンのボサノバ曲『オンナ、哀しい、オトナ』の歌い出しに惚れたから(笑)。あれは確かに、大人な歌を歌わせてみたい色気のあるボーカルだった。
今回の新曲、かなり楽しみにしている自分がいます。
それと、ガッタスの6番が欠番になる心配を、とりあえずしなくてもよさそうななのがうれしい。いや、やめさせるんだったらとっくにやめさせていただろうし、やめてないんだからこれからもやめないんだろうなーとは考えていたんだけど、やっぱり、彼女の動向が、少々不安だったんですよ。
しかし、これでショージ君の浮かれた振る舞いの理由も何となくわかった気がするわ。