そろそろ解禁

昨今の鉄ヲタ鉄子ブームに、「みうなは引退するの1年早かったよな」と惜しむ人は、そう多くはないと思うけれども、ぼくは過ぎたことをくよくよ考えるたちなので、辞めてそろそろ一年になる元アイドルを、夕べのプロ野球の結果を語るように持ち出したりするわけです。
ビジュアル的には中年男に好まれるラインの美少女だったですよね。「鉄分の濃い新垣結衣」と考えれば、最強じゃないか。豊岡真澄を上回るポジションは得られていたに違いない。鉄道関係特集ばかりやるようになった『タモリ倶楽部』のレギュラーになっていたかもしれんぞ。
もっとも、彼女は小田急線代々木八幡の踏切の音が好きだとか、それなりにマニアック性を持ち合わせながらも、車両やダイヤグラムといったスペック的なものにはあまり興味がなく、車両の内部、具体的には乗り合わせている人々の観察というソフトウェア的な部分への関心が高いタイプだったから、厳密には鉄子ではないわな。鉄道やバスといった空間に乗り合わせた人同士の一期一会を思うと感動するなんていう話、領域としては文学少女チックな趣味というか、ポエムの世界です。はっきり言って、そっちの需要はほとんどないと思う。東急東横線田園都市線の乗客タイプの違いとか語れるんなら、それだったらありだけれど。


そろそろ芝居でも見に行きてえなあ。
夏に「大人の麦茶」見たあと、仕事の営業成績が芳しくない罰として、売上げが回復するまでライブ鑑賞や観劇の禁止令を自らに出したんだけど、そんなのすっかり忘れてロジャー・マッギンを見に行っちゃった。もういいよな。解禁だ解禁。そういえば、矢口がラサール石井演出の芝居にまた出るんじゃなかったっけ。保田の次はいつかな。
一方、彼女たちの本業である歌を披露する最大の機会、つまりコンサートについては、ハローの大きなコンサートに限ってだけれど、たぶんもう行くことはないと思う。
歌に興味がなくなったわけではなくて、まあ、以前に比べたらなくなってきているのは確かですけど、それよりおじさん、あのカラオケが大音量で轟き渡るPAが苦手でね。うるさいというより痛いのです。家に帰っても頭の中で秋の虫が「チー」と鳴いているみたいなノイズがとぎれない。年取ると、面の皮が厚くなる代わりに肉体的ダメージから回復するのに時間がかかるようになるのよ。