気が足りない

なんかねえ。
保田の歌声を聞く機会が、ファンクラブ会員イベントなどのクローズドな場に、ますます限られてきている気が……んにゃ、単におれが行けてないだけかぁ。昭和歌謡グラフィティとかさ、稲葉あっちゃんとのカジュアルディナーショーだって一般売りしたんだから、行く気と時間と金次第なんだわね、要するにね。
「先立つもの」といえばふつうは金のことだが、このケースに関しては「行く気」で、おれはそれがいま足りないんだと思う。
コンサート観覧的なものって、行き始めると渇望感が強くなる。半年ほどの間に4回も(おれにとっては4回で「も」なんです。後楽園球場でヒューイ・ルイスを見て以来約15年間、コンサートと名の付くものに足を運ばなかった男ですから)現場体験したかと思えば、仕事面の苦労で生活がコンサートどころでなくなると、行きたいという気持ちさえ消し飛び、それを不思議とも思わなくなってしまう。


おれがいま大学生とか、ほやほやの社会人の年齢だったら、どーだったかなーと、たまに考える。
どうせ金欠のぴーぴーだから、やっぱり在宅派の道を選んでいたか、それとも安月給をやり繰りして活動資金を確保し、独身の気安さもあって、ラディカルなヲタになっていただろうか。
コンサート会場で見かけるハロヲタの若者たちは本当に楽しそうで、ちょっと羨ましい。こんな汚れたおっさんがハロプロ好きと言えば、ひたすら気色悪いだけじゃないですか。ディナーショーで握手なんかできやしませんや。


でも、今後は少し、ちゃんとしよう。保田が表現しようとする場に身をおき、彼女が伝えてくれるものを受け止めたい。保田がどこへ向かい、どこに到達するのかを見届ける覚悟で、そもそもこのような日記を始めたのではなかったか。
てか、その程度くらい動かないと、足が退化してしまうわ。屋久島の杉よろしく、仕事場にどっしり根を生やしているもんなあ。