10周年記念

27日、横浜アリーナへ『Hello! Project 2007 Winter 〜集結!10th Anniversary〜』へ行ってきました。
例によって各ユニットの枠を超えた顔ぶれによるカラオケ大会になるのだろうという先入観のまま、なーんにも考えずにステージの開始を待っていたので、曲目が進むうち、コンセプチュアルな構成に次第に目を見開かされることとなりました。


全員で歌う曲以外は、ほぼ各ユニットやソロ歌手が持ち歌を歌う形式。「10周年記念」の意図が、ハロプロの歩みを総合カタログ的に紹介していく点にあるらしいことをようやく理解し、はたと膝を打つ思いでした。
おもしろかった。半分くらい知らない曲でしたが(笑)、楽しめました。
今回は申し訳ないけれど、保田よりカントリー娘。の扱いのほうが気になる。トリのモーニング娘。の前の10周年記念隊が色物だとすればこれが膝がわり。カン娘はその前の、さしずめ膝前といえるポジションで登場。寄席ならトリよりも大物の噺家が出てくるところです。藤本、石川をまじえて『浮気なハニーパイ』を披露する。この面子は、実は事前に予測していたけれども、実際に見られてちょっとうれしい。ドゥービー・ブラザーズの解散ライブには、トム・ジョンストンとマイケル・マクドナルドという、歴代メインボーカルが同じステージに顔をそろえましたが、それに近い感動があります。
一瞬の暗転後、カン娘の3人がステージに残って挨拶。あさみは早くも感極まりかけていて、里田もイッパイイッパイの様子。メンバー3人のうち、もっとも腹が据わっていて精神的に強いのはみうなかもしれない。もともとは泣き虫で根暗(死語)な発想をする子らしいのですが、ガッタスの最終戦、ラジオで昔日の振り返りやこれからの展望を語るときの態度などを見聞きしていると、吹っ切れるまで時間がかかっても、いったん吹っ切れればガーッと前向きになれるタイプなんだろうな。もちろん悲しくないわけがないだろうが、とことん明るい振る舞いが心地よい。ファンには涙で送ってほしくないという思いもあるのでしょう。
そういえば、「みうなノート」はネットで予約した。会場で買えることは知ってましたが、混雑しそうだよなーと思って。ので、まだ現物を見ていません。到着は今週の後半でしょうね。
カン娘はレパートリー2曲を歌わせてもらい、今回のステージが「どのようにカン娘のふたりを送り出してあげるか」というテーマを主要な考慮ポイントに据えていたことがよくわかった。
エンディングでも、粋な演出があった。全員が舞台裏へハケたあと、センターの花道からメインステージへ駆け上がる人影ふたつ。誰かと思えばあさみとみうなでした。
もう言うことなしです。