カントリーさんの番です

後藤真希の新曲『SOME BOYS! TOUCH』のジャケットのアートディレクション、いいですね。70年代リバイバルでしょうか。タイトルのロゴデザインといい、おっさんには懐かしく思えるアートワークです。ジャケットの肩に「STEREO」などとタイポグラフィが入っていたらカンペキでした。


カントリー娘。が……というより里田まいがいい感じの波に乗れそうな雰囲気になってますけど、これ、やっぱフットサルをやっているのが大きいんだろうなあ。あれで運気が変わったよね。
半農半芸」という、個性的(だけどビミョー)なコンセプトを捨てて以来、カントリーは存在意義が朝靄のごとく希薄になってしまった。コンセプトありきで結成したグループだといえるのに、コンセプトをなくせばグループのカラーが消えてしまうのはしょうがない。しかもCDを出す際は、モー娘から助っ人を借りてきてクリーンアップを打ってもらっていたわけじゃないですか。つまり新曲発表のスケジュールはモー娘次第ということで、グループとして自立してなかった。後輩たちには次々と追い抜かれていくし、「どうして私たちだけ」という気持ちがそうとうくすぶっていたのではないかと想像します。
そこに出会ったのがフットサルでした。現場に行かず、ネットを通して遠巻きに見ているだけのぼくでさえも、“カントリーに居場所ができた感”をすごく感じた。「じゃあ、こんどは半蹴半芸だな」という冗談を、だいぶ前にここか別ブログかに書いた覚えがありますが、フットサル・アイドルというキャッチフレーズで活動するかどうかは別にして、何でもいいからとにかく根っこになる部分をしっかり固められたのがよかったんだと思う。本人たちは、仕事というより部活の感覚で取り組んでいるようですが、人間は夢中になれるものがあると、顔つきから変わりますからね。余技が思わぬ広がり方をして仕事につながっていく、という展開は、よく聞く話です。
でも、カントリーに短くはない回り道の期間があったのは、決してムダではなかったはず、とも思います。むしろ、数年間にわたる長い助走が、彼女たちには必要だったんじゃないでしょうか。


しかし、そよそよと追い風が吹いてきたこのタイミングで、レギュラーのラジオ番組が終わってしまうのは、出鼻を挫くね。ラジオ日本って、うちの地元の局なんだよな。そのためかどうか知らないが、窓際にラジオを置けば、AM電波の入りにくいうちのマンションでも、ラジオ日本なら受信できます。なので、もうちょっと番組を続けてほしかったけど、ローカルなラジオ局の仕事をやっている場合ではないくらい、でかい予定が入っているのだと信じましょう。