真夏の背中

わが家は電波の状況が悪く、AM放送のラジオが受信できません。なので、ラジオ番組における会話を書き起こしてくれているサイトは非常にありがたく、重宝させてもらっているのですけれど、一つだけ気になってしかたがない点がある。
原音に対して忠実に起こし、口調を息づかいのレベルまでリアルに再現したい意図はよくわかるが、間投詞や相づち、間違いを言い直している部分などもそのままカンペキに文章化するスタイルの人がいて、まあそのー、さんざん世話になっておいてこんな言い方をするのは失敬きわまりないのだけれども、少々読みにくい。
不要な言葉は省いちゃってかまわないんだけどな。そのほうがずっとスマートだし、文章にリズムが出て読みやすくなりますよ。さらに、構成担当のライター気分が軽く味わえる利点も。そんなの、いらないか(笑)。


もう月末ですなあ。
珍しく値引きされずに見積どおりの額で請求できる件があり、小さな幸せを味わっていますが、今月は綱渡りの忙しさで、「よく穴を開けなかったな」と自分でも感心するくらいぎりぎりの状況が続いたせいか、ことのほか日脚が早く感じ、あっという間に過ぎ去った真夏の背中を見送りながら茫然としています。
とにかく、大急ぎの仕事をがんがんぶっ込まれたですよ。原稿チェックが2週間も早まったりとか、いちばん起こってほしくないときに問題が起こってしまう。31日が期限となっている仕事に手をつけるのがずるずる先延ばしになり、30、31でえいやっと片づけなければならない。全体の5分の4くらいはどうにかまとまってるんで気は楽ですけれど、残された時間に余裕はない。
これで、保田の舞台を見に行くことは完全に不可能とあいなりました。どっちにしろ、当日券は残ってないだろうし。こうなることは予測していたとはいえ、ちょっとがっかり。


まあ、でも、保田の舞台はいつかまた別の機会に見ることができるでしょう。
客の反応がダイレクトにわかるライブな現場が、彼女は大好きみたいだから、芝居の仕事はこれからも積極的に取り組んでいってくれると思う。アップフロントも演劇ビジネス方面に力を入れ始めているようだしね。
いまって、「生の時代」でしょう。インターネットで買い物もできればテレビも見られるけれど、それだけに、「本当は生で体験するほうがおもしろい」ということに誰もが気づいてきたのかもしれない。
となると、コンテンツを提供する側は「生ならでは」のよさを充実させないといけない。いままでカラオケだったハロプロ関係のライブでも、部分的ながら生演奏へ回帰する気配を見せ始めているのは、「生であること」を意識したからだと思う。もちろん、所属タレントが成長して、カラオケでなくてもいいパフォーマンスを出せるようになった、という側面もあるだろうけど。