スフィアリーグ4th

スカパーのチューナとDVDデッキをケーブルでつなぐだけで予約録画が可能になることを知った。時間が来てチューナが信号を出力すると、それを感知したDVDデッキの電源が自動的に入るんだってさ! びっくりだな!
おかげでスフィアリーグの放送を録画できることに。外出先から戻り、観戦しました。といっても、ガッタスの試合だけチラ見した程度ですけれど。


準優勝おめでとう……というべきか残念でしたというべきか。
ガッタスの4失点って、アイドル・チームに対しては初でしょう。もしかしてスフィアリーグにおけるワースト記録でもあるかな? あっ、ランニングタイム内で負けるのも初めてか。すげえなガッタス。負け方も話題性充分です。


ファンを嘆かせた決勝戦についての感想を先に述べますと、抜け目のなさでドリームに負けてたなあと思います。
ドリーム2点目、自陣の深いエリアからのクリアを、ゴールを狙って蹴る宇津木。
ドリーム3点目、吉澤の動きを読み切ったように詰めていた松永。
えーと、松永もサッカー経験者なんでしたっけ? ああいう部分に、フットボールの文法を知っているかどうかの差が出るんでしょうね。
この勢いのまま、ドリームが一気に総合優勝という成り行きも、かなり高い確率でありそうです。


北澤采配に対して不満の声があがっておりますが、勝負がついてから選手の起用法にあれこれ言ってもしょうがない。わざわざ応援しに行った人が、憤懣やるかたない気持ちになるのはわかるけどね。
吉澤・是永・藤本・あさみという、のっけからパワープレーかよみたいな超前がかりの布陣は、確かにバランスが悪い感じですが、これは極端な話、宇津木に決められたらおまえら倍返ししてこい的な発想だったのではないかとも思えます。
ドリームはいまや高本も阿部もみんな危険なプレーヤーになってるから、宇津木ひとりに気を取られているとやられる。
だったら気にすんな、と。
失点を怖がるフットボールになっちゃってもつまらないし、点を取れないのはもっとつまらないし、第一おれたちPK戦とかもう飽きたよな、時間内で白黒つけようぜ、みたいな感じで。「点を取ろうや」というテーマが北澤の胸の内にあったのではないかと想像します。ごりごりに勝利だけを求めるなら、このセットでは臨まなかったでしょう。里田・みうなを入れ、守りを固めたと思う。
「でも、うちがめざしているのは勝利だけじゃないから。それでずっとやってきて、ここまできたチームだから」ということで、スリリングな打撃戦に持ち込むプランだったのかもしれません。
実際には、一方的なスコアになってしまいましたが、ゲーム内容としては一方的ではなく、見ごたえがありました。


ガッタスはとうとう、戦闘力のあるチームを2つつくってしまいました。
是永は別として、高いレベルで安定したパフォーマンスを見せていたのは、藤本とあさみだと思います。すごく可能性を感じさせるコンビです。現に、この組み合わせで2点取ってますもんね、是永抜きで。
藤本のトラップは独特ですね。高いバウンドのボールも、くにゃっと足を上げてコントロールしてしまう。おもしろいです。左でも蹴れるし、この子の覚醒する日は近いと思います。
あさみは動き出しがめっちゃ速い。ボディバランスもすばらしい。準決勝の四谷戦で決めた個人技のゴールはお見事でした。
ボール扱いに不安のあった柴田も見違えるほどうまくなってる。といっても、やっぱりまだミスも多くてちょっと危なっかしいんですが、以前と比べたら技術も動きの質もぜんぜんいいです。今回は、サッカーでいうとウィングハーフ的な位置で起用されていました。コンバートされたのでしょうか。チームから抜けた斉藤に近い使われ方だと思います。スペースへの走り込みが斉藤ほど速くないものの、斉藤より落ち着いてボールをさばけている印象です。
吉澤は体がキレていたみたいで、最近では珍しく動けていた。ていうか、また痩せたか? 何か難しいことをあえてやろうとしている様子なんだが、結果的に危険な場所でのプレゼントパスになったりすることが多い。ミスを恐れずにチャレンジする精神は結構なんだけど。これはもう、吉澤なりのこだわりなんでしょうね。2つ山があったら、より険しいほうを登るという。だけど、ちんたらボールキープしながら意味なくうろうろするプレーがなくなり、球離れが速くなったのはよい。これは周囲のボールをもらう動きができてきたのと関係あると思う。
勝戦ではミスを連発して動揺しているかと思えた辻も、気力は最後まで充実していたようです。飛び出しに躊躇なく、スローも遠投したり、足元を狙って速く投げたり、使い分けてた。ただ、下三白の目つきは、ちょっとイっちゃった人みたいで恐い。あれは辻ちゃんじゃないみたいなのでやめてほしいです。
紺野は「最後、試合に出られなかったんだよな」という心残りがあるかもしれないけど、無事大学に合格したら、フットサルのサークルに入部して、完全燃焼するまでやりきるといい。古庄亨にセービングを学んだ新入部員なら、たぶん、すごく歓迎されると思うよ。