50万のサル

なんでも、日本のフットサルの競技人口は約50万人いて、そのうち日本フットサル連盟に選手登録しているのは約13万人だそうだ。いつのデータか判らないけど、たぶん最近のです、去年とか。
連盟に登録すると、登録料を毎年払うことになります。確か、一人につき2,000円/年だったかな。13万×2,000=2億6000万円。もし50万人全員が選手登録したら10億円。「フットサルの普及」って、けっこうでかいビジネスですよ。もっとも、サッカー協会やその関連組織全体で出たり入ったりしているお金のなかでは微々たるものでしょうけど。アディダスから入る代表のスポンサーフィだけで年間20億だもんな。
とはいえ、フットサル選手登録料だって、事務員数十人分の人件費がまかなえるくらいの額にはなる。バカにはできません。あとは、選手登録を促すのにどれくらい経費がかかるのかがポイントでしょう。
販促計画のなかで、タレントをイメージキャラクターとして起用するという案は、一つあるわけです。ターゲットのツボにハマれば、すっごい効率的に集客できるんだよね。もちろん、タレントさんに払うフィを見込んだ予算を組む資金力があるからできるわけだけど。


しかしスフィアリーグって、あれだけアイドルが大集合していながら、歌の一曲を披露するでもなく、ひたすら真面目にボールを追って終わってしまうわけです。芸能イベントとしてはかなり変わった空間だよね、考えてみれば。テレビの取り上げる姿勢がおざなりなのもムリはない。
だからこそ、コンテンツとしておもしろいのかもしれないな。
スフィアを継続的なビジネスにしていくなら認知度を上げないとダメだ的なことを以前書いたが、いろいろ考えているうちに、いまのままでいいような気がしてきた。メディアで消費されるくらいなら、露出はきわめて限られているけれど、好きな人は熱心に見ているいまの状況のほうが、幸せなんじゃないだろうか。
コンサートとか、お芝居と一緒ですよ。「テレビではやらないけどおもしろいこと」って世の中たくさんあるじゃないですか。CS放送や深夜番組でやってくれるだけありがたいんだくらいのつもりで受け止めるべきかと思う。