舞台づいてます

大人の麦茶公演『ネムレナイト』のチケットが宅配便で届いた……と思ったら、どうやら夏にもまた舞台に立つみたいですな。リンク先の巡回中に知りました。


「アイドル」や「タレント」といった、境界のはっきりしない、何でも飲み込んでしまう大雑把な肩書きよりは、たとえば「舞台女優」というふうに、アイデンティティが明確な立ち位置であるほうが、保田の場合は、生き残り競争上、有利ではないかと思います。
ハロプロという本籍、元モー娘という過去の実績以外に、未ださしたる看板がない現況。あちこちのバラエティ番組に忙しく顔を出しながら小器用に渡り歩いていけるようなタイプではなさそうだから、「タレントです」といったざっくりしたカテゴライズでは、強力な競合が掃いて捨てるほどいるだけに、埋もれて流されてしまいそうな気がする。
もう少し持ち味が伝わりやすいような、一種のブランディングが必要でしょうね。それが舞台女優の方向で正しいのかどうかは、いまは何とも言えませんが。
ただ、こういったハロプロ外の仕事を「アウェイ」と言い表すのは、そろそろやめにしましょうよ。好むと好まざるとに関わらず、保田の勝負すべきフィールドはハロプロの外ですよ。『ハロー!モーニング』などを熱心に見ている人ではない層のなかに、自分の居場所を一から築き上げようとしているんです。


それはそうと、「歌手」というカタチは、もうないと考えるべきなんスかねえ。実際、歌が上手いだけじゃどーしようもない世界だもんな。山瀬まみとか、鈴木蘭々とか、辺見えみりとか、歌唱力は抜群なのに歌手としてはパッとしなかった前例はいくらでもある。
もちろん、機会がある限り歌い続けていてほしいけれどね。趣味的にコツコツとライブをやっていく方法もあるんだし。ぼくは保田に大ヒット曲を期待しているわけじゃなくて、ただ歌を捨てないでくれればと思うだけです。