スフィアリーグ2ndステージ

アイドル・フットボーラーたち、またレベルアップしてやがりますなあ。
先日のスフィアリーグ2ndステージを、スカパーのフジテレビ739で見ましたですよ。といっても、5時間の長丁場に全部つきあう体力も気力もないので、気になる試合だけチェック。それでもけっこう疲れたあ。
いちばん楽しみにしていたのは、チーム・ドリーム。というより宇津木です。初戦、挨拶がわりのミドルをズドーンと決め、場内をどよめかせる。これはモノが違います。かと思えば、準決勝ではオウンゴールも記録して、かわいげのあるところも見せる。
確かに、子供の喧嘩に大人をつれてきたようなものに近い補強ですけどね。でも、是永や小島が加入したときも、やっぱり子どもがわあわあやってるところに自分だけ大人が混じっているような風景が見えていたんじゃないかと思うよ。
じゃあ、たとえば将来、澤穂希が引退して、スポーツキャスターかなんかになって、芸能事務所と契約し、スフィアリーグでやりたいと言ったら参加OKか。各チームがなでしこジャパン級の大物経験者を引っ張り込むようになってもいいのか。
そうなったらそれはそれで、話題性は高まるだろうけど、「芸能人のリーグ」というレゾンデートルが見失われる可能性もあるわな。補強した経験者の質で試合が決まることになるのは明らかになっていくだろうし、そうなるとタレントも真剣に努力するのをやめてしまいそうな気がする。
うーん、それは寂しい。
見る側としては、贔屓のタレントに対し、「おー、こんな足技までできるようになったか」と感心するのが楽しいんだもんな、スフィアリーグは。
となると、たとえタレント契約していても、プロかそれに準ずるリーグでプレーした経験のある人はダメ、といった厳しい線引きをするしかないか……。
でも、宇津木からスルーパスをもらってゴールを決めた高本が大喜びしている姿を見ちゃうとなぁ。経験者が入ることによるプラスの効果も少なくないと思うんで、この助っ人問題には、なかなか簡単には結論を出せません。


ガッタス対ドリームは、決勝戦にふさわしい白熱した試合でした。見た感じだけの印象でいうと、攻めていたのはガッタスだったかな。なぜかドリームのキーパーが、ぎこちないフォームで、自分でもどこへ飛んでいくかわからないだろう山なりキックを多用し、ガッタスボールにしてくれていたため、その分、ボール支配率が高いように感じたのかもしれません。
でもドリームもいい攻撃をしていたし、試合終了間際の怒濤の寄りは迫力があった。それをガッタスが体を張って守るという、まことに見応えのある展開でしたです。
やはりドリームは「宇津木のチーム」になっちゃっている感は否めませんが、決してワンマンチームではないと思いますね。有機的に連携するプレーが随所に見られましたし、高本のよさも生かせるようになった。それは主として宇津木が(加入当初の是永がそうだったように)自分だけで試合するのではなく、周りを使おう使おうとしていたからではあると思いますが。


ガッタスでは、石川のテクニックが上がっていてたことに驚かされました。
果敢にドリブル勝負をしかけてたなあ。あと、是永の後方をダイアゴナル・ランして相手の視界から消え、ゴール右ポスト側で是永からフリーでパスをもらい、シュートへ至ったシーンには「おおっ」と腰が浮きかけた。惜しくもキーパーの正面でしたが、いいプレーだった。