加護ちゃん

芸能人は、学校行くより100倍楽しい仕事をしていて、仕事仲間はほとんどが大人。担任教師かバイト先の店長くらいしか大人を知らないふつうのガキとは大違い。
ふつうのガキが「ちょっと体調悪いんで休みたいんスけど」なんて風邪声をつくって電話するところを、芸能人は「お客さんが待ってる」といって、元気な顔をつくってステージに立つ。大人が必死に裏方仕事をがんばっている姿を間近に見ているうちに、自然に感化されるのでしょう。
だから後藤真希は倒れたわけだよね。無理しすぎ。でも、プロだから当然。無理を無理と見せないのも芸のうちです。
しかし、大人に囲まれてプロを演じているうちに、自分も大人であると勘違いしてしまうのは、人格的に未熟な証拠。そこはやはりまだハイティーンなのです。タバコって、手っ取り早く大人のふりができる、わかりやすいアイテムだからな。
なんにしても、法律違反を犯すなら、絶対にバレないようにやってくんないと。とくに芸能人は、すっぱ抜き雑誌の目がついて回っていることを忘れたらいけない。
「みんなやってることだから、自分も大丈夫」みたいな考えでいたのだとしたら、ちょっと、見通し甘かったよね。


コトがコトだけに、加護ちゃんの謹慎は当然の処分だと思う。イメージにそぐわな過ぎるもの。
日本ハムダルビッシュ有が、未成年喫煙で謹慎処分食らい、数カ月で復帰したのとは、事情が違うと思う(あれは逆に処分が軽すぎると個人的には思ったが)。
事務所としても、守るべきコンプライアンスってものがあるしね。そーゆーことを見逃す会社というマイナスの色を付けたくないだろう。
だけど、子どもだからちょっとした間違いは起こすさね。大人だって間違うんだよ。立ち直るチャンスはあげようじゃん。
集団窃盗が露呈しても、わずかな謹慎期間で復帰できるんだったら、タバコくらい……なんて言ったら語弊があるけど、ひとつのミスで「はい、ダメ。終〜了〜。君の人生もうゲームオーバー。とっととのたれ死んでください」みたいな烙印が押されてしまうのは、あまりにつらい。何となく、世の中全体が人のミスに目くじら立てるようになってきている感じがする昨今だからねえ。