『スピリッツ』の感想を軽く

『スピリッツ・オブ・ガッタス』読了。結局、アマゾンで注文したです。日曜日に届いて、その日のうちに読んでしまいました。読み終えて、おのれの生き方を反省した。自分がこいつらの年齢のとき、どうだったか。いや、いまの自分でさえも、彼女たちほど真剣に現実を考えてないだろう。恥ずかしいです。
とにかく、これだけ含蓄と啓蒙と生き方のヒントになる言葉が詰まっている本は類を見ない。と言ったら誉めすぎだが、単なるアイドル本としてだけの読み方では損をすることは確かな本でもある。質の高いインタビュー集だと思うよ。
入手した人は、日常の営みのなかで悩んだり壁にぶち当たったりしたとき、好きなページを読み返してみる、というつきあい方をしてはどうだろう。たぶん、忘れかけていた人間として大事な何かを思い出させてくれる。

ぼくがとりわけ気に入ったのは、藤本美貴のインタビュー。こいついいわ。メンタルが「兄貴」ですな。職人の世界の人っぽいというか。吉澤がヘンリー少尉なら藤本はサンダース軍曹だ(よくわからん)。
あと、みうなや柴田、斉藤などの、試合に出られなくて苦しんだ選手たちの章にも、味わい深い言葉が並んでいます。
吉澤の、チーム全体を俯瞰する大きな視点の持ち方には驚愕。目的意識の高さ、人の立場になった目配りの温かさ、いずれも感嘆するしかありません。
それにしても、何と熱い人たちか。ますますガッタスから目が離せなくなりました。