DEF.DIVA

既にチャートから消えつつあるタイミングで持ち出す話ではないかもしれないけど、ちょい古なユーロビートは軽快だけどフックに乏しい、というのが正直な感想です。ハロプロらしい音、と言っちゃうとまとめ過ぎかな。
一つの方向性にこだわり続けることは悪くない。流行を追ってマーケティング主導の音づくりを始めて迷走してしまうよりは、ずっといい。
マーケティングって、新しいものをつくり出す理論ではないですから。乱暴な言い方をすれば、売れたものが「なぜ売れたか」を考えるしくみです。過去の事例の分析によって示唆する理論だから、それに基づいてつくり出されたものは、ある程度は売れるかもしれないけど、新しくはない。
「当たる」ものというのは、非常にしばしばマーケではなくアクシデントによって生まれる。女子社員が何気なくつぶやいたひと言から開発した商品がヒットするなんて例は、よく耳にしますね。そういうのって、「おもしろいからつくった」のであって、売ろうとか当てようと思ってつくったんじゃなかったりするんですよ。
モーニング娘。はまさにそれでしょ。オーディションの最終選考に落ちたメンバーも、どうせならデビューさせちゃえ、みたいなシンプルな発想だったと聞いたことがあるし、つんくさんが施したサウンドプロデュースも、受ける受けないじゃなくて、あれ本人の趣味ですよね。おれはこーゆー音楽が好きだからっていうだけだったと思う。だけど、その姿勢が消費者に受けた。「キミたち、こんなの好きなんでしょ」という押しつけや、「時代の嗜好に合わせてみました」的な媚びが少しでもあったら、モーニング娘。はここまで爆発的に売れなかっただろうし、とっくに解散していたでしょうね。


そういう意味では、誰もが望む音楽をつくらない(ように見える)ハロプロのあり方は、間違ってないのかもしれない。好きな人だけ買ってくれればいいですという割り切りというか。極端なことを言えば、CDを売る気はあまりないんじゃないかとさえ思う。コンサートをはじめディナーショーや旅行企画、イベント、握手会など、ファンとの距離感が近いビジネスのほうへ重心をシフトさせているのは明らかである気がします。
ハロプロにおいて、もっとも力のあるコンテンツは「ライブ」なんだ、と。生で見てほしい、ライブパフォーマンスを中心にビジネスを回していくんだというスタンスを、以前よりもはっきり打ち出した、というふうに思ったんですけどね。
そんなものわかりきってる、いまさらなに言ってんだ的なことでしたらすみません。実はハロプロを巡るファンの統一的な見解をほとんど知らなかったりするんで。
ていうか、前段と後段とで論点がずれてますよね。DEF.DIVAの話はどこに行っちゃったんだ、っていう。ひどいねどうも。大丈夫かな、こんな文章アップして。まあ、こんなまともに日本語さえ書けないバカオヤジでも、家の1軒買えるくらいは稼げるんだからと、若い人たちに希望をもっていただければなによりです。
でも、もうあんまり上からものを見たような感じで語るのはやめよう。ハロプロ大好き! 保田さんLOVE! といった調子でキショく行きますキショく。