クイズヘキサゴン

テレビのクイズ番組なんぞで、たとえば全問正解してみせたとしても、そんなものは何の自慢にもならないし、芸能人に対する評価ポイントにもならない。というより、「学がある人」と見られるのは、よほど芸能人として華がないと、かえって危険だと思う。学がある“だけ”の人、と言われかねないからね。個人名を出すのは差し控えさせてもらうが、そういう実例、何人か思い浮かびます。
しょせん、ゲームであり遊びであり、基本、バラエティです。おもしろければそれでいいじゃん、なのです。どうせ答えを間違うなら、より馬鹿っぽく間違えたほうが盛り上がる。香田晋が真打ち的な立場になっているのを見ればわかるように、突拍子もないことを口走って「ああ、この人は馬鹿だなあ」と視聴者に笑ってもらえれば勝ちという番組。島田紳助に突っ込んでもらうほど笑いも取れて、よく目立つという寸法です。
にしても、矢口と保田はホントに一般教養的な知識を持ち合わせてないみたいですねえ。教育を受けるべき時期に、ろくすっぽ学校へ行かず、馬車馬のように働いていたんだからしょうがありませんけどね。
しかし、この日の出演者のなかでは矢口は「メイン格」の扱いで、ちょっとびっくりした。いや、適性を疑っていたわけではないけど、ここまで序列が上がるとは。たまたまか? しばし推移を見守りたい。
保田に関しては、「モーニング娘。のリーダーは……」と言い出したときは、こっちが一瞬あわてた。とかいって、別に関係者でもないぼくがあわてても意味ないのですが、他ならぬ同僚のタレントである保田から“脱退事件”につながる話題を持ち出したと言うことは、その件についてはもう解禁なのでしょうかしらねえ。