『題名のない音楽会』

題名のない音楽会』について、ひと言ふれておこうかと思います。と申しましても、保田たち旧娘はステージに登場しただけで、なんにもせずに(中澤や矢口が少し発言する場面はありましたが、保田は終始ニコニコしていただけですよ)この回の放送が終わってしまいましたから、当駄日記的には書くべきこともないわけですが。
とりあえず、男だけのバレエ団のショーが面白かった。分類すればキワモノ以外のなにものでもない舞台芸でありながら、立派に食える商売に仕立て上げた目の付け所のよさに感心しながら見ていました。「バレエ」と「男性のみの舞踊団」という、それぞれなんの変哲もない要素二つをガッチャンコさせているでしょう。こういうアイデアの生み出し方は、コピーライター養成講座の初めのほうで習うテクニックなんです。それを思い出しましてね、じぶん自身が食っていくためのコンテンツづくりに悩んでいる昨今っつうこともあって、しんみり考えてしまいました。できもしないことをやろうとしたって無理がある。いままでやってきたことを工夫するなり、角度を変えるなり、ちょっと手を加えて新しい何かを生み出す努力をしていくしかないのかなあ、なんてね。個人的な話で済みません。
ベートーベンのピアノ・コンチェルトが『上を向いて歩こう』になるのは、羽田健太郎得意の世界というか、ちょっと無理やりっぽいけど、確かに似たメロディが主題の提示部に含まれてますね。なるほど、気づきませんでした。
という具合に、クラシックと現代のポップスが馴染みやすい関係にあることを見せておき、次回はつんくポップスをクラシック的なアプローチで料理してみる、的な流れなのですかな、たぶん。正直、びっくりするほど意外な音楽になるようなことはない予感もありますが、いちおう楽しみに待ちたいと思います。