ジャンガジャンガ

アンガールズ矢口真里のコント……とかなんとか、新聞のラテ欄にあったので、フジテレビの深夜番組『絵伝』を初めて見てみたのですが、コントのコの字もやりゃあしない、ただのクイズバラエティでした。クイズでもないのか。出題役がジェスチャーゲームのジェスチャーの代わりに絵を描いて、他の出演者が何の絵だかを当てる、みたいな感じ。あ、エスチャーって言えばひと言で済んだね。
てっきり臨時でトリオを組んで新作コントをやるに違いないと思い込んだですよ。矢口のコント適性を確かめるいいチャンスだとばかりに録画し、場合によっては永久保存版になるかもなどと先走ってしまった。コントっていうのは要するに矢口がジャンガジャンガを一緒にやるだけに近い話。期待して損した。まあ番組自体はいかにも深夜の小品番組的な体裁ながら、案外おもしろかったからいいですけどね。
矢口はアンガールズとは初顔合わせかな。どちらかというと遠慮がちで、どう絡んでいいのか分かってないように見えた。もちろんアンガールズとの絡み方なんか、ぼくが知ったこっちゃないわけですが、テレビに出る側の立場としては、そういうあたりの対応力、臨機応変さが課題になってくるんじゃないかな。しばらくは「何ができる人なのかよく分からないけどちっちゃくてかわいい子」という個性だけで食べていけるだろうけどね。彼女はそれだけの人ではないはず……というぼくの思いが、どうか幻想でありませんように。

シャッフルユニットのCDがオリコンのウィークリーチャートにランクイン。
予想以上に頑張ったといえるかもしれないけど、ヲタではない一般の音楽ファンが振り向いてくれたわけではないだろうから、喜んでいいのかどうか。現実論として、ヲタにすら見向きもされない作品にならなくてよかった、という評価が妥当かと思う。
楽曲は単なるアイドルソングでは終わってない水準にあると思うから、狭いマニア向け市場だけでなく、“世間”に広く訴えるような売り方を考えてほしかったのだけれどもね。せめて、というかとくにプリプリピンクは。
それにしてもこのユニット名、キーをタイプするごとに気持ちが沈んでいきます。他に案はなかったのかなあ。
いや、企画物ユニットの名前を極端にユニークな方向へ振るのは、正しいんですよ。最近はスキマスイッチとかレミオロメンとかシンガーソンガーとか、全般的に言葉遊びの傾向が強まってきてますから、それを上回るインパクトがないと、“これっきり”のイレギュラーなユニットなど埋もれてしまいます。
に、してもなあ。セクシーオトナジャンのジャンはいらねえだろう、「セクシーオトナ」じゃダメなの? とか、プリプリピンクの意味がプリティプリティピンクなら、納まりよく「プリティピンク」にしとこうよ、リオデジャネイロあたりにアンナミラーズができたらこういう制服になるんじゃないかっていうピンクの衣裳のビジュアル自体にインパクトあるんだからさ、とか、意見したくなってくるのでありますが、ま、責任のない外野が好き勝手を言うのは簡単で、当事者には当事者の事情があるのだということは、理解しているつもりです。