ふたたび夜の秋

プリプリピンクの『人知れず 胸を奏でる 夜の秋』(秋の夜と書いている情報サイトがありますね。ぼくも最初は迷いました)について、もう少し書いてみよう。

詞の内容をかいつまむと、こんな感じか。
心傷つく出来事があった夏、休暇はしばらくぶりに故郷で過ごすことにした。学生時代を過ごした場所である。クラブ活動にいそしみ、恋に悩んだあの頃。あんなに輝いていたはずの日々が、いまではただの思い出。自分も大人になって変わったことよ。大事なのは明日につながる今日をしっかり生きることだと知っているから。

歌のタイトルにちなんで、短歌の意訳ふうにまとめてみました。
青春のグラフィティを懐かしみつつ、いまの自分の生き方を再認識するというテーマには、とくに目新しさは感じないものの、この4人に歌わせることでそれなりに意味を帯びてくるのでしょう。
ぼくは彼女たちのアイドル歌手時代を「故郷」にシンボライズさせたものと解釈しました。思い込みに過ぎないと言われればその通りですが、そんなふうに捉えた方が、この歌をより好きになれそうな気がするので。この歌の場合に限れば、つんくのフェイクは率直に言って邪魔でしかありませんが、“お父さん”が巣立っていく“愛娘たち”にがんばれよと声をかけてあげているのだと思うことにします。
メロディや4人のヴォーカルワークについての感想は、注文したCDが手元に届いてからあらためて。