やぐち、ひとり

ニュースや事務所サイトのステートメントを読んでとりあえず思ったのは、「あー、モーニング娘。ってマジで恋愛禁止なんだ」ということでした。だって素直に受け取ればそう読める。モー娘。のメンバーとしては男NGだけどピンなら……って、すごい単純な話に聞こえるんですけどね。松浦亜弥のケースもあるし。トイレットペーパーを山ほど抱えた写真が出たあとも、CMがんがん出まくってるわけで。
ぼくが心配に思うのは、本当にソロ活動を続けていくんだよね、というただ一点。『やぐちひとり』が最近また面白くなってきたなーと期待を新たにふくらませていた矢先でしたから。

22歳の女性に恋人がいてもまったく不自然ではないし、いまの時代の価値観的には「おつきあいしています」と、芸能人も堂々と認めたほうが絶対かっこいいです。ただ、「どお? 私かっこいいでしょ」という衒いが出てきちゃうと逆にかっこ悪くなるから塩梅が難しい。まあ自然体で、こういうことだからこうするのがいいと思いました、と、もし発表しても差し障りがないのであれば、ぜひ本人の言葉で語ってほしいですね。
これを機会に、限られたヲタのマスコットから、一般に広く支持されるタレントへの脱皮が図れるかも。という意味では、チャンスなのです。チャンス生かせ矢口! 恋も仕事も両方獲れ! 君には充分その「資格」がある。

■レギュラー番組も継続することだし

矢口がモーニング娘。を辞めること自体については、とくに感慨はありません。在籍年数的にはそろそろ解放してあげてもいい頃合いだし、恋はします、モーニングも続けますでは図々しすぎるだろう、という感覚が矢口にあって、彼女なりにケジメをつけた形がこれ、なのかもしれない。
つまり事務所が設けた“恋愛禁止令”に抵触したからではなく、矢口は「辞めたいと思って辞めた」可能性もありますね。自らの意志で。あれっ。てことは、事務所が公式に発表した通りのやり取りがあったってことか。この手のリリースって、変に深読みしたくなっちゃうんですよねー。
ただ「タレント活動をも辞める覚悟……」とかのフレーズは、実際にそういう発言があったとしてもリリースに書く必要はないでしょう。それくらい真剣な話し合いがあったことにしたいのはわかるが、レギュラー番組を放り投げるほど矢口っちゃんは無責任じゃないと知ってても、読まされるほうはいらぬ心配がわきます。
とりあえず、『やぐちひとり』の番組公式ページには、「今後も続く」って書いてあった。よかったよかった。“ソロ・矢口真里”の商品価値や可能性について言及していたのは、タテマエじゃなくて、テレビ局との「話し合い」のなかで了解事項として含まれていたからですね。そりゃそーだろーという話ですが。

しかし、モーニング娘。はどうなるんでしょ。こっちはてんやわんやだろうな。うーん、その点を考えるとね、矢口が新曲のリリース、ツアー直前、石川卒業というこのタイミングで辞めると言い出すとは、にわかには信じられないのだが……。まあ、何があったか知らないけど、何かあったんだろうな。たぶん、写真誌の件は、いくつかあるきっかけの一つにすぎないんじゃないかと、思っております。