『さんまのまんま』

辻加護も最近は案外まともな話術が身に付いてきたんで、さんまと丁々発止やりあうシーンが見られるかと思いきや、会話をする間もあらばこそ、いきなり肉を焼き始める二人。辻加護は、やっぱり辻加護でした。さんまの仕掛けを、するりするりとかわし続ける。
17歳といえば、大人に見られたい、でも年は取りたくないという微妙なお年頃かと思いますが、自由奔放な幼児性を失わない二人の「大人になることを拒否する決意」は固いかと。まさにピーターパン、永遠の子どもとして生きていくつもりなのでしょう。自分たちの商品価値をよくわかっています。「辻加護」という仮面をかぶり続けられる限りは全力でやり尽くそうという心構え。加護ちゃんが「(芸能活動を)ずっとはやらない」と断言したところにも、覚悟のほどが見て取れる気がしました。
プロですね。長くやりゃいいってもんじゃないってのは、確かに言えます。山口百恵だってハタチで引退したもんな。
もっとも、大人(年齢的に)になっても生き残っていくしたたかさは持ち合わせていそう(とくに加護は)ですから、本当にやめるかどうかはわかりませんが。
そういえば、アップフロントには羽野晶紀という、舌足らずな喋り方が特徴的なため、子どものまま育ってしまったようなピュアな女性の役をよく演じていた先輩がおりましたわね。と書いてから気づきましたが、「そういえば」で結びつけるのはかなり無理があったか。キャラ違いすぎる。なんとなくまとまった文章に見せたいがために前例をあげようとしたわけですが、失敗しました。