保田にまつわるエトセトラ

夢を見ました。保田のマネージャーになって、殺到するオファーをさばいている夢でした。目覚めて、びっくりした。とうとう夢にまで見るようになったか。これぞ病膏肓に入るというやつですながははは、と笑い飛ばして忘れることにしましたけど、いささか情けないです。まったく、いいトシして。
そんな心配するまでもなく、現実の保田は毎週どこかのチャンネルに顔を出している状況。といっても、ぼくはすでにタイトなマークを放棄してしまっているんですが。いちいちチェックに行っていたら仕事にカンペキ差し障りが生じますもん。それくらい、テレビ出演が頻繁になりました。準レギュラー的なポジションもつかみつつあるようですし、着実に階段を昇っています。いまやすっかり「ハロプロトークバラエティ班」の顔といってもいい。
出演する番組の選び方にも、そこはかとなく方向性めいたものが見える気がします。パネラーに過激さを求めない、家族でも安心して楽しめる穏やかな番組(ですよね? なんせ、見てないもんで)が中心。よろしいんじゃないでしょうかフツーで。彼女は、泥に飛び込めといわれれば文句ひとつ垂れることなく飛び込める人だと思いますが、そこまで捨て身になる必要はないだろうし、そうまでして売れたいとも考えていないでしょう。ぼくらもヨゴレの保田を望んではいないし。破れかぶれの芸風で一瞬だけ光り輝くタレントもいていいけど、保田には息の長い芸能人であってほしいのです。
最初は、モーニング娘。時代のオバチャンキャラ、オチ担当の路線をそのまま推し進めればいいと、ぼく自身も単純に思ってましたし、実際、独立直後はちょっとだけ、そっちへ行きかけたフシもありますが、すぐ舵を修正したようです。
広い芸能界、知的な計算に基づいたヨゴレを演じられる女性タレントが数多いる……なかには犯罪歴まで公共の電波で披露し、警察の聴取を受ける羽目に陥った、素行の悪いアイドルもいますが……そういうやり手たちと、あえて競合することはありません。
もちろん、辻加護ら後輩のメンバーとブッキングされるときは、オバチャンキャラ、ケメコキャラ復活でOKなわけです。保田のディファクト・スタンダードは本来こっちのような気もしますが、フツーのアイドル路線でもどっちでもいける。と考えると、意外に手が広いのかな。ワンコーナーを仕切れるくらい、トークの技術を磨けばもう言うことなしです。
あとは歌なり芝居なりの「本業」のほうにも少し力を入れてもらって、と。『MBSヤングタウン』のパックンチョみたいなお遊びに対してさえも、「演技の勉強になる」と言えるくらい演じることが好きなのならば、その道はぜひ極めてくれないとね。ま、期待しつつ、気長に待つとしますか。

ところで、『FSシリーズ』の6作目についての情報が伝わってきませんが、もうやらないんですかね。保田と古いポップスの取り合わせは決して悪くないので、この企画、もうちょっと続けてもよさそうですけれども。