かおりん卒業に向けて

26日『Matthew's Best Hit TV』は飯田圭織卒業スペシャル(まあスペシャルと言い切っちゃってしまいます)。なぜか矢口真里付き。
最近のMatthewでおもしろいのは、吉本興業所属の占い師だという小笠原まさやによるフォーチュンルームのコーナーです。ネタなんだか本当に占っているんだか、「何歳で○○します」と激しくきっぱりと断言する。占ってもらった芸能人が、けっこうマジっぽい反応で動揺したりするさまは、申し訳ないけど笑えます。今回もおもしろかったけど、なんだか「娘小説」をモチーフにしたような感じの見立てだったな。
飯田は結婚して家庭に入るものの、後年に絵本作家として注目される。
矢口は有能だがブサイクな男性と出会って事業を始め、また飯田のアーティスト活動を成功させるキーパーソンになる。
……のだそうです。二人の友情が生涯続くことを暗示するオチ。オチというか占い。しかしそれは、本人たちのみならず、すべてのファンが願っていることでもありますよね。

翌日放送の『うたばん』でも、飯田と矢口はワンセット。他の10人のメンバーの回答を見て問題を当てる、以前と同じ形式のクイズです。
できるだけ珍回答を出したほうが、クイズとしては難しくなるので、どんどんボケていこうという心意気は立派なのですけど、ちょっと、笑っていいものかどうか迷うほどクレージーな答え方をされると、おじさん困っちゃいます。『ハロー!モーニング』とか見てる人は、もしかしたら素直に笑える場面なのかもしれないけど。

メンバーの独立に、さほどニュースバリューがなくなっているのは、いいことなのか悪いことなのか。世間は飽きてますけどね、確実に。しかし、それはしょうがないのかもしれない。ビッグヒットを連発したメジャーな女の子ユニットが、これほど長続きするのは過去に例がなく、受け手の側もどうつきあったらいいのか方法を知らないわけですから。
つまりモーニング娘。の進路は、360度が未知の世界だということです。これからどうしたらいいのかなんて言えるやつは誰もいない。そういう場所まで来てしまった。
まあ、あんまり先のことを心配してもね。いつかは必ず終わりが来るものだし。それに、モーヲタの小説家が大きな文学賞を獲る時代です。今後はさらに、「若い頃はモーニング娘。が大好きでした」と公言する作家や脚本家や、先端カルチャーの担い手が続々と第一線に登場してくるでしょう。そうなったら、再び大きな追い風が吹く可能性もあります。