これまでと、これからと

■『やぐちひとり
ひらめいた、二度見(ダブルテイクというやつでしょうか)、焼香中に故人が知らない人であることに気づく、などのエチュードを演じる矢口さん。「演技が全部コントになってしまう」のは、小さいのだから人の2倍動くことを自ら義務づけ、実践してきた芸能人生ならではだと思います。
基本的にオーバーアクションなんですよ。ディテールを必要以上に強調すれば、そりゃ全部コントになるわいな。もちろん、わざとやってるんでしょうけども。
石立鉄男の全盛期のコメディドラマでは、みんな矢口みたいな演技してたよ。

2004年もあと2週間ほどで終わりです。
保田圭の一年は、H.P.オールスターズで締めくくったという感じ。舞台やドラマ、いろいろありました。これぞ保田という方向性をはっきり出すには至ってないものの、ヒントはつかめたはず。本人も「ひとりでここまでできた」という手応えを感じているのではないかと想像します。安倍さん(と姓だけで呼ぶと、安倍晋三幹事長代理と紛らわしくなっている昨今ですが。こういう人にこそ日本国首相をまかせたいと思う)のツアーサポートを務めた経験も、けっこう大きな財産になったのではないでしょうか。
ところで「ハロプロ楽曲大賞」のアンケート結果を見ると、保田のハロプロに対する貢献度があまり高くないことがわかります。曲を出してないのだから印象が薄くて当然なんですが、ハロプロから離れたところに主たる活動場所があることを示してもいる証拠じゃないかと、強引にでも言ってしまいたい。ハロプロ市場が縮小傾向にあり、ヲタだけの閉じた世界に収斂しつつあるいま、その中に取り込まれないポジションに足場を築けるかどうかが、大事になってきます。
幸か不幸か、テレビ番組「ハロー!モーニング。」や運動会などのハロプロ系イベントはヲタしか見てませんので、一般視聴者の目線でいえば、保田はそれに出ようが出まいが同じです。だからハロプロから完全独立する必要はなく、要はヨーロッパのクラブでプレーしているサッカー選手が、代表戦のときだけ日本(ハロプロ)に帰ってくるようなスタンス……ですかね。
保田には、ヨーロッパのクラブで頑張ってほしい。たとえサブ要員でも。中澤姐さんは、すでにベルギー・リーグあたりでやってる感じ。辻加護も、スペイン2部で1部昇格を争ってるチームへ移籍したってところかな。飯田圭織も脱退後は同じ課題をクリアしなければ先がない気がする。飯田さんの場合はエーゲ海のイメージですから、ギリシャ・リーグなんてどうですか。パナシナイコスとか(←この段落、後半はもう思いつきだけでテキトーに書いてます。マジメにお読みいただいた方、ごめんなさい)。