昭和の女とライスミュージック

考えてみるまでもないことですが、よく考えたら考えてみてもいかなったのは、保田が連続テレビドラマ初出演だということです。わかりにくい日本語でしたね。済みません。
初出演が不慣れな大阪弁というのは、かなり厳しいオーダーでしょう。保田はエロキューションのよさが持ち味になり得ると思うのですが、残念ながら、「トキオ」ではそれが伝わってません。正直な感想として、嵌り役とは言えなさそうです。どうして保田をキャスティングしたのでしょうか。演出の星田良子が気に入ってくれているらしいのは保田ファンとしては嬉しいのですけれど……。
ただ、昭和50年代という時代設定に、自然な溶け込みができている雰囲気はあります。竹美(保田)のバンド仲間である女の子たちが、現代人にしか見えないのに対し、保田はちゃんと「昭和の女」になれているところが、非常に興味深いです。
話はそれるようですけれども、石川梨華の新ユニット「美勇伝」のプロモーションが始まりました。モーニング娘。の新曲も、11月に出るようです。
さて、保田にオリジナルの曲はいつ用意されるの? というところが気になる点ですが、おそらく、事務所やレコード会社の販売計画に、保田の名前は入ってないのでしょうね、現時点では。
いま、保田は「元モーニング娘。」の殻から、一生懸命に抜け出ようとしているところです。このまま演技の道を本格的に進み行くのか、フォークジャンボリー的なステージに立ってマイクを持つ機会も並行して力を入れていくのか、活動内容のどこに重心をかけていくのかは、こちらはひたすら見守るしかないのですが、ある程度、保田圭というブランドが自立を果たして、地固めのようなことができたときに初めて「そろそろ、自分の歌、歌ってみようか」という話になるのかなと想像しています。
その意味で、われわれ保田ファンにとっては、アップフロントが新たに立ち上げた「ライスミュージック」とかいうレーベルが、ちらちら視界に入りますよね。あれ、ちょうどいい保田の受け皿に見えてしょうがないんですけど、って思うのは、ワタシだけではなさそうです。