「トキオ」第3週

徐々に佳境へ向かいつつある「トキオ」。話はここからおもしろくなるのですが、なにせ1話15分のドラマなので、どこまで原作のスピード感を再現できるでしょうか。
毎回、主人公・拓実の回想によって物語が進んでいることを示す、時生の主治医との会話シーンが挟まれるのですが、これ、不要に思えてなりません。もっといらないのは、拓実の部下とのやりとり。拓実が経営する会社の危機的状況を丁寧に描くのであれば、拓実の妻も所用で病院に来られない設定になんかせず、ちゃんと出せばいいのにと思います。ちょっと解せませんね。
そういうことで時間を使うより、1979年の拓実と時生の行動をしっかり描写すべきではないかと思うのですがいかがでしょう。
保田の演じる竹美が、母親の過去を拓実たちに話す場面も、拍子抜けするくらいあっさり。この場面、保田がどんな芝居をするか楽しみにしていた部分でもあったのですが、見事に肩すかしされました。いいのかそんな演出で、と突っ込みたいところですけれど、バイプレーヤーの出自はあくまで本筋に無関係なエピソードなんですよね。しょーがないです。
一方、保田の大阪弁は、セリフによって、完璧なイントネーションで喋れているところと、アクセントの置き方を完璧に間違えているところとが入り交じっている感じですが、見る側が慣れたのか、あんまり気にならなくなってきました。