新ユニット結成だそうで

松浦、安倍、後藤が10月に期間限定ユニット結成というのはいいとして、ユニット名「後浦(のちうら)なつみ」。悪い冗談かと思いました。
うーむこれはスペシャル感があるんでしょうかないんでしょうか。組み合わせはおもしろいけど、って言えるのはたぶんハロプロ・ヲタだけですね。既存マーケットの内側をターゲットにした戦略だと思います。割り切ってます。割り切ってますけど、割り切り方がそれでいいのかという疑問を感じさせます。テコ入れするにしては、どこか苦肉の策っぽい。
ハロプロ・ニーズの活性化を図りたいのであれば、これでは効果が薄いと思います。単にユニット組みました、だけでは話題性に乏しく、一般層には伝わらないでしょうね。後藤・松浦・安倍の3人それぞれのヲタが喜ぶだけです。だから一種のインナーキャンペーンなのではないかと考えたわけですが、もちろん、たとえばCMやイベントが絡んだメディアミックス展開におけるイメージ・キャラクターになる、といった大きなフックがあるのなら話は少し変わってきます。キャラクター先行のタイアップ企画というのも、手法としてないわけではありません。あの60年代ふうのレトロなファッション(きょうりゅう音頭を思い出させるコスプレです)も、何か意味があってのことかもしれませんね。何にも意味がない可能性も高そうですが。

安倍、松浦は満を持して臨んだドラマが低調に終わり、後藤も殻を破れないでいるのは、何をやってもヲタがくっついてきてキモいバリアを発し「オレたちだけのアイドル」化してしまい、一般層の関心を遠ざけているからですが、事務所的には一般層にまで食い込んで市場を開拓していきたいはず。といって、ボリュームゾーンを構成しているヲタを軽視するわけにもいかず。難しい問題です。
それとも、どうせCD売れない時代だからと、諦めがあるんでしょうかねえ。
イレギュラーなユニットというと、約束事のようにセクシー路線かヒップホップ系かその両方をまぜこぜにしたコンセプトを出してくる点が従来通りで、目新しさに欠けます。などと、あれこれ言うのはデビュー?曲の「Love Like Crazy」を実際に聞いてみてからにしましょうか。


こうなってくると、保田の活動はかなり特異なものに見えますね。自分のオリジナル曲がない、メディアに大きく取り上げてもらえるような活躍の場がきわめて限られている、という立場はフロントランナーの陰に隠れてしまいがちですが、旅物のバラエティに出たりグルメレポーター的なことをやったり、あるいは先日のフォークジャンボリーのようなテレビ局主導のステージに立ったり。そうそう、もうすぐNHKのドラマが始まりますね。足場は明らかにハロプロの外へ移行しつつあって……とまで言うと、ちょっと贔屓の引き倒し傾向が出てしまいますが、方向性としては間違ってないと思う。中澤裕子のように番組をひとつ仕切れとまでは望みませんけれど。
いずれにせよ、ハロプロ内での居場所が少ないほど、彼女自身のためになるのです。