保田ヲタ観察記

お台場の「フォークジャンボリー」当日は、予測していた通りいわゆる「ヲタ」と呼ばれる人種もおおぜい来ていました。モーニング娘。のファンでありながら現場(ライブなどのステージ)にいっさい行かない主義except保田圭、というぼくにとって、生でヲタを見るのは初めて。うわー、いるわいるわ。背中に「保田圭」と縫い取りをした真っ赤な特効服。保田バッジで満艦飾の法被。そのかっこうで「ゆりかもめ」や「りんかい線」に乗ってきたんでしょうか。すごいですねー。
ひとつ気が付いたことがありました。ヲタ軍団における、体脂肪率の高そうな人の割合の多さです。なぜでしょう。モーニング娘。のツアーを追いかけて全国を旅して、毎日2公演ずつ全部見て、跳ねながらくるくる回ったり、ロマンスというキモいダンスを踊り通したり(総称してヲタ芸)している人たちですよ。エネルギーの消費量はハンパではないはず。ケインコスギなみに鍛えられた体格であっても不思議ではないのだが。あ、もしかして「追っかけ」の多忙さのせいで不規則な食生活になったからとか。つまり安倍や吉澤や加護が肥大化したのと同じ理由?
あと、サッカーチームのレプリカユニホームを着込んでいる率もかなり高かったです。ヲタ活動は体技だから運動着を着ようという発想かもしれません。
スーツケースに保田のシール?を貼り付けた女性もいました。保田ファンには女性が多いってことは知ってましたけれど、愛情を外部へ向かって発信することに躊躇がないファン心理の深さには、いささか驚嘆させられましたね。いろいろ知らない世界を見られて、その意味でも行ってよかったと思いました。

ぼくがいちばん心配していたのは、ヲタ軍団のかけ声、というより罵声でステージ上の歌声がかき消されてしまうのではないか、ということでしたが、それは完全に杞憂でした。そこまでヲタ密度が高くなかったからかもしれませんが、節度を保ち、保田はもとより、どの出演者の歌も静かに聞き入っていましたよ(奇声を上げたヲタもいたみたいですが、ぼくは気づかなかった)。イルカのMCとのやりとりは、あたかも台本を用意してあったかのように呼吸がばっちり。ライブの盛り上げ方、楽しみ方をよく知っているんだなーという感じ。イルカも悪い気はしてなかった様子でした。
やはり坂崎幸之助ほか、ベテランのアーティストのファンも少なくなかったことによって醸し出された雰囲気が、保田ヲタをおとなしくさせていたのかなあ、とも思います。ぼくより上の世代と見受けられるお客さんも見かけましたからね。
いずれにしても、マナーについては問題のないライブでした。
こういう感じ、大事にしてほしいです。