保田ウィーク

■保田ウィーク
4月24日の「出没! アド街ック天国」、5月2日は「キャイ〜ンの香港丸ごと高定低スペシャル!」と、立て続けに(と言ったら大袈裟かも)テレビ東京系列に出演した保田圭。録画して、DVDにも焼きました。いやいや冗談抜きで、キレイな大人の女性になりましたよ圭ちゃん。「この手の顔はある程度の年齢を超えてから美しくなるタイプ」という意味のことを以前に書きましたが、実は半信半疑だったことをここに告白し、お詫びいたします。
■「アド街ック天国」
は木更津特集で、木更津にゆかりのある芸能人大集合。といっても千秋と中尾彬と保田。中尾彬が木更津出身であることは知ってましたが、いまも住んでいるとは驚き。館山自動車道アクアラインや東関東自動車道と連絡していますし、電車は内房線の特急や快速もあるから足回り的には不便ではないのだろうけど、都内までかなり時間がかかるのではないでしょうか。
「木更津のお薦めスポットは」の問いに対し、保田は「駅前のマクドナルド」と回答。かつて世話になった勤務先を挙げる律儀さがいかにも保田……と言いたいところですが、これは半分受け狙いでしょう。「マックなんかどこにでもあるじゃん」的なツッコミを千秋あたりに期待したっぽい感じです。
このとき、「木更津の隣の隣の市」という言い方で出身地を明かしました。もちろん富津市のことですが、彼女はなぜか、テレビでその市の名称を具体的に言及しませんね。
ちなみに木更津の隣は君津、さらに富津と、「津」の付く市が3つ続きます。エストニアラトビアリトアニアみたいなもの。いわば内房バルト三国です(どういう意味だ)。
富津はおそらく他県の人にはまったく不案内な場所でしょう。かく申すぼくも千葉県の育ちながら、北部の下総国の領内ですので、南房総方面はよく知りません。有名どころでは、マザー牧場が富津市にあります。それから国道16号線の東の終点も富津市です。阪神タイガースの下柳は新日鐵君津という社会人野球チーム出身なので、本宅が木更津にあるらしい。ま、これは関係ない話でした。
■「香港丸ごと高定低」

「高定低」とは広東語で「High & Low」の意味だとか。女流毒舌ボードビリアン青木さやかを回し役に据え、キャイ〜ンと保田に香港のさまざまな醍醐味を教える趣向です。
青木を年齢ネタでちゃかす保田。そういうこともできるんです。しかしアイドルという立ち位置を与えられているのがどうにも座りが悪い。アイドルじゃないんだけどねえ。美人アイドルにはとりあえず絡んでおくというルーティーンを得意にするウド鈴木が、保田にはそのようなアプローチをしなかったところに、真相が語り尽くされているのではないでしょうか。じゃあ誰に対して「惚れた光線」を出して絡んだかといえば、香港のカンフーの女先生ですからね。
でもさすがテレ東、保田に優しいです。「絵を描かせる」「包丁を使わせる」「ものをつくらせる」と、保田の苦手なことを連打でやらせてフックポイントを設けていました。とはいえ、可愛らしい失敗で終わらせてしまっているのが中途半端。TBS「うたばん」やテレ朝「Matthew's Best Hit TV」のように、ヨゴレとして扱うと、彼女はどんどんおもしろい部分が出てきて輝けるんですけど。
保田は「ハロモニ」でも旅レポーターを務めたばかりだし、そういう方向の仕事しかなくなってしまうのか、半年後には「ぶらり途中下車の旅」に出ている可能性があるんじゃないか、といった不安がなきにしもあらずですが、終着点になりさえしなければ、見たもの、触れたものに対して視聴者に伝わるコメントを的確につける能力が求められる旅レポーターは、経験値を積む上では有益なのではないかと、肯定的に捉えておきたいと思います。
仮に台本のままのコメントであっても、「こういうときは、こんなふうに喋ればいいんだ」というパターンを覚える機会にはなりますもんね、たぶん。