ラジオについて、たどたどしく語ってみた(オチはいつものやつ)


ラジオというメディアは、語り手の姿が見えず、声を聞くしかありません。
声や音からすべての情報を読み取ろうとすることで、人間の脳は活発に働く。「ながら勉強」なんてのが可能なのも、脳が活性化しているので処理能力が高まり、二つのことを同時にできるからかもしれません。
「ラジオは参加型メディア」などともいわれてきましたが、テレビに比べたら映像がないという点で情報量が圧倒的に少ないラジオは、聞き手が想像力で補って情報を受け取るために、より深いところで受け止めることになるんじゃないかと思います。リクエストハガキを送る、ネタを投稿するといった、文字通りの「参加」ということ以外に、「同化」を促す側面もあるんじゃないかな。
テレビは、興味のない番組が始まるとチャンネルを変えてしまいますが、ラジオの場合は耳から注意をそらせばいい。別のことにすぐ集中できるのもラジオのよさです。
つまり……と言えるのかどうか、単なるイメージ論かもしれませんが、ラジオは「じっくり話を聞く」ことに向いているメディアなのかも。『ラジオ深夜便』とかね。
長寿番組が多いのもラジオの特徴ですね。飽きられない。FM放送でよくあるのは、ほかで名前を見たことがないパーソナリティが、何年も担当したりしている。
ラジオはときどきしか聞かないけれど、スイッチを入れた瞬間に“いつもの”番組が流れてくると、確かにホッとする。「またコレか。いい加減聞き飽きた」とウンザリする、というケースは、まずありません。
時計がわりにラジオをONにしている人もいるというから、ラジオには「変化しない」ことが求められているのかもな、と思ったりします。
ということは、一度番組を持てれば、数年は食いっぱぐれがないということです。
「保田にラジオをやってほしい」と言っているのは、それが大きな理由。ローカル局でもいいじゃん。できればぼくの住む地域で聴取できる局であってほしいですが。
もちろんそれだけじゃなく、地道にこつこつ仕事していく保田のスタイルにも合っていると思うのです。