すばらしいラストゲーム

スカパーの放送を予約録画しておいたのですが、放送時間が延びたんですか? 決勝戦のPK戦途中で切れてしまっていた。くっそー。いちばん肝心なところなのに。


ところで、ガッタスが新しいユニホームで登場しました。
デザイン的な好き嫌いはともかく、シルエットは女の子らしく可愛くなりましたね。ソックスもオレンジで統一して、全体の印象もスッキリしました。
ただ、サポーター向けにレプリカを売り出す場合は、男性用のデザインにしてあげてください。男が着るとピチピチ感がキモいかもしれません。


さあさあ。ファイナルのガッタスは惜しくも準優勝でしたが、決勝戦までドラマを終わらせず、シーズンの大団円を消化試合にさせなかったのはさすがです。夏から絶好調で勢いのあるファンタジスタを、ほぼ完ぺきに抑えきったのは見事。試合はファンタが押しているのにも関わらず、ガッタスの全力プレーに飲み込まれそうになっている感じさえした。ファンタはしたたかさが足りない。その点でガッタスに負けていたと思います。
1回戦カレッツァ、準決勝ドリームを次々と倒してきたザナドゥに対しても、圧倒的に攻められながら得点を許さなかったのも上出来すぎるくらい。最後のPK戦で力尽きたとはいえ、よく戦いました。
話は逸れるけど、ザナドゥというチームが、なぜかどうしても好きになれないのは、たとえば小由里があのような小戯れたPKの蹴り方をするところだと、夕べ試合を見ていて思いました。そういえば、お台場では審判の判定に不服で、途中で帰っちゃったんだっけ? このチームの体質は、何かがおかしい。


ガッタスにしては珍しく、3試合戦って無失点。これは誉めてあげていい。ゲームプラン自体が守備偏重で、あんな慎重な戦い方をするガッタスは初めて見たかもしれない。
前列と後列の間延びを嫌ったのか、ハーフウェイラインあたりで待ちかまえる布陣。高めのプレスを捨てたため、相手に押し込まれることになりましたが、常に人が足りていて、ラストパスまでは出されても、シュートは自由に打たせない形ができていたと思います。ボールに対しても人に対しても集中を切らさず、全員が汗かきプレーに徹していました。試合は押され気味だったとしても、強い気持ちのこもった試合内容は悪くなかったです……けれど、いまいち面白くないよね(笑)。
やっぱりガッタスは、攻めてナンボのチームだと思うわ。
ただでさえ得点力が課題なのに、守備に力を使う分、ますます攻撃力が削がれて、3試合無得点。これで優勝しちゃあ、ちょっと申し訳ないや。
点がほしいときは、ある程度バランスを崩してリスクチャレンジしないと。しかも、ボールを奪うエリアが低めなので、攻撃態勢に入ったときはすでに相手がすばやく戻って守りの形を固めているため、シュートレンジに入り込むこともままならない。サッカーと同じで、守り同様に、攻めもいかに数的優位な状況をつくるかがポイントだと思うんですが、柴田やみうながオーバーラップしても、3人対4人にしかなってないんだよなあ。
厳しい言い方になるけど、これがいまのガッタスの精一杯なんだと思う。連携を密にするのは、もっと練習しないと無理でしょう。来季も、まず限られた練習時間との戦いが待っていることは間違いない。
しかし、地力はライバルに離されつつあったとしても、このファイナルで見せてくれたような精神力の強さがあれば、どのチームとも互角に戦える。勝ったり負けたりになり、戦績は下降線をたどるかもしれないが、痩せても枯れても全員一丸のガッタスであり続けるというプライドを見失いさえしなければ、まだ大丈夫ですよ。


また時間があったら試合を見直したいと思うので、選手一人ひとりに対する感想が浮かべばそのときにでも。
ああ、でもひとつだけ言いたい。柴田は上手くなったなあ! 足技もついてきたし、運動量も豊富。今季のガッタスでいちばんの収穫は、柴田の成長ではなかろうか。グッドウィルカップでキャプテンを任されて以降、急激によくなった。あとは動きながらのシュートを強く打てるようになるといいね。これは柴田だけの課題ではないけどね。藤本はとくにそうだ。チーム内でもっとも積極的にシュートを放ち、しかもけっこう枠を捉えている。もっとシュートスピードをあげれば、得点も自然についてくるでしょう。


あさみとみうなについて。
あさみはこの試合も、あまりいい形でボールにさわれなかった。あのスペースへ入り込む速さを生かせるパッサーが不在のまま、最後の試合を迎えてしまったのは、宝の持ち腐れとしか言いようがない。
いつだったか、里田がサイドから浮き球のクロスをあげ、あさみがダイレクトで合わせる形がよかったので、これをもっと磨いたらどうだろうと考えたりもしました。ま、ぼくが考えたってしょうがないんですがね。
あと、密かに藤本とあさみのコンビネーションの熟成を願ったりもしていた。藤本はパス出しのセンスもありそうだし、スピードもなかなかのもの。あさみとの呼吸がぴったり合うようになったら得点力のある2トップが生まれるはずと期待していたんです。ちょっと、間に合いませんでしたな。
みうなの、新体操の演技でもしているかのごとく独特なボールタッチは健在でしたが、いつぞやの大会で観衆をどよめかせた、細かいステップを踏んでターンする技は、いつのまにやら見られなくなっていた。たぶん、それだけ球離れが速くなったのだと思う。今回も実にシンプルなプレーに徹していたような印象がある。
PK戦でのみうなは、3回とも向かって右ポスト側を狙っていたっぽいですね。ファンタ戦でGKの股抜きシュートになったのは、たぶんミスキックだったと思う。それが頭に残っていて、ザナドゥ戦でのシュートが甘くなった可能性がある。よく考えたら、ほとんど重要性のない指摘だが、思いついたのでいちおう書いておく。