いよいよ年末かぁ

紅白歌合戦

いや、まあ、保田は出ないんですけどもね。
白組の堀内孝雄も含めて、アップフロントは4枠ゲット。正月は「紅白見た?」「ちらっとだけ。やっぱPRIDEでしょ」「うちも。もう紅白は終わってもいいよねー」みたいな親類一同の会話で年の初めを寿ぐ習慣ができた近年、という気がいたしますが、いくら歌番組としての権威は昔ほどではないとはいえ、NHKとしては伝統を守りたいはず。その意味で、積極的に協力してくれるアップフロントのような事務所はありがたい存在なんだと思います。松浦亜弥後浦なつみで出すのには驚きましたが、これもお祭り感をわいわい盛り上げるためと解釈すれば納得できます。もちろん安倍さんへの配慮とか事務所の内部的な事情もありそうですが。
個人的には氣志團が楽しみです。

■なっちの「事件」

2ちゃんねる界隈で盛り上がっている例の盗作疑惑ですが。
当事者たちが発言を控えているのに、ぼくみたいな無関係の人間が何を言っても唇寒しなんですけど、ぼくは、安倍さんには盗作した意識はないと思いますね。著作権のあるものを無断で流用したら問題になることくらいわきまえているはずですから。
偶然似てしまったか、どこかで読んで記憶に残っていたフレーズを、自分で考えついたものと思い込んで書いてしまったか、誰かが参考資料のつもりで「こんなふうに書けない?」とネタ的なものを渡し、結果的にミスリードする形になってしまったか、可能性としてはそのいずれかでしょう。
盗作については、「広告屋だけには言われたくない」という話になりますので、これ以上は触れません(といいつつ、また書きそうな予感)。



(やっぱり)
上のテキストをアップしてから読み返して、ちょっと嫌みったらしいというか、回りくどい分陰湿な皮肉のように受け取られるかもなあ、と思い、もう少しフラットな気持ちになって書き足します。
盗作を指摘するサイトを読んだだけで、ウラは取っていません。ですから、これが事実だとすればとの仮定の上での話だと思って聞いてください。
ぼくは安倍さんは文芸的な創作物に対する敬意がとても純粋なのだと思います。純粋に「これいい!」と感じ、「好き」と惚れ込み、心の引き出しに大事にしまっておきたい人なのでしょう。自分もこのように表現したいと願い、実際に何かを創作したいと望む。そのとき、以前に感動したからという理由で、引き出しにあった表現を、あたかもアクセサリーの組み合わせを楽しむかのように用いたのではないかと想像します。
誰かが1回使った言い回しに似ているのは嫌だとは露ほども思わず、むしろ大好きな言葉だからこそ、そのまま使いたかったんではないでしょうか。
お母さんのドレッサーにしまってある宝石や貴金属を体じゅうにつけて大喜びしている幼い女の子のように。
「ほら、きれいでしょう?」

世の中には、こんなに輝く言葉があるんだよ、すごいね。彼女はきっと、ただ、そう言いたかっただけなのです。本当は、自分のなかにある言葉を磨く努力が重要なのですが。
盗作したかどうかよりも(もし意識的にやったのだとしたら大いに問題ですが)、ぼくは彼女が借り物の言葉で語っているに過ぎないと気づいてない点が、かわいくもあり、哀れだとも思います。