保田ファンとしての覚悟

昨日の続きみたいな話です。

森高千里についてちょっとしたことを書いたのは、やはり、頭の隅っこに保田圭のデビューシングルはどうなっているのかという思いがあったからかもしれません。森高さん、書いてくれないかなあ、というね。松浦のカバーには、音楽活動再開の先触れ的な意味が秘められてんじゃないか、などと思ったりも。
いずれにしたって、後藤真希の曲でさえ、たいせーや、はたけが書いている現状を鑑みるに、保田に用意される曲をつんくが書くとは思えない。
じゃあ、誰が書いてくれるのか、という以前に、アップフロントの販売計画のなかに、「保田の新曲」があるのかどうかも怪しい。音楽マーケット全体が縮小しているうえ、ハロプロがシェアを失いつつあるとすると、営業戦略も歌一本を柱にするのは危険と判断されるのはしかたがないでしょう。
だからドラマにでたりCMキャラクターになったりバラエティでゲームを演じたり、ということが大事になってくる。グッズや写真集などはとりわけ重要な収入源でしょうし。
そういうことであれば、CDを出すのはむしろリスクが大きいのかもしれない。レコード会社としては、「保田のCD? 確実に売れるとわかっているなら出すけどね」という話でしょう。慈善事業じゃないよ、というわけです。
「100万枚のアーティストが1人いるより、1万枚のアーティストが100人いるほうが音楽文化は豊かである」と誰だったか偉い人が言ってましたが、ビジネスを考えたら、それでは効率が悪いんでしょうね。100人のアーティストがいれば、100人分の経費がかかるわけですから。マライア・キャリーなんか200万枚売れたのに、契約金が高額だったためヴァージンレコードに大損させてしまいクビになった、という極端な例もありますが、CDを制作し販売するにはある程度以上の金がかかる。
ですから、確実に利益を生じることが期待できない限り、保田のソロCDは制作されない。と、ぼくたちは覚悟を決めておかなくてはなりません。
とりあえず、顔を売りたいよね。いい時間帯のドラマの、いい役でもつかないかな。あるいはCMでも。保田圭を前面に出しての展開はちょっと厳しい(プレゼンのレベルでクライアントからNG出されるでしょう)けど、「あのCMのユニークな女性は誰?」と受け手の関心を集めるような形で話題にしていく方法ならイケルかなあと思うんですけどね。