田中義剛の勘違い

『いいとも』のクイズコーナー「アゲワード・サゲワード」、19日のゲストは花畑牧場田中義剛杉浦太陽とともに登場。
このコーナーは、人から言われて凹んだワード、もしくは有頂天な心持ちになったワードを当てるという趣旨です。
田中義剛里田まいの発言をクイズに。正解を明かすにあたり、自慢話をひとくさり。
里田まいは1年間、牧場でみっちり修行させ、然るのちカントリー娘。へ入れ、デビューさせた。いわば自分は育ての親」
あいつを一人前にしたのはこの俺様よ、ってわけだ。
もちろん、間違いなくテレビ用に実際のところを叩いたり延ばしたりねじ曲げたりしている。それは理解しているつもりなんだが、義剛の言い方って、何かむかつくんだよな。
未成年を甘やかさず、牧場の仕事を通じて、お金を稼ぐ厳しさ難しさを教えたのはいいアイデアだった。その点は認めなくてはならないだろう。
しかし、音楽プロデューサーとしてはほとんど無力だったことも確かだと思う。
サゲワードの答えを、

「義剛さんに教わったのは動物のことだけ」

としていたが、里田はその場で思い浮かんだことを適当に言ってしまう癖があるようなので、本当にそう思っているのかどうかは定かではない。けれど、実際その通りだったんじゃないだろうか。音楽など芸能界での生き方については、おそらく義剛から学んだ記憶がひとつもなかったのだ。
早い話、扱いは牧場の従業員、それ以上でもそれ以下でもなかったということ。牧場での労働で辛抱の心は養えたかもしれないが、役に立ったとすれば、人間形成の下地を築く一助になったっていうだけで、べつにやらなきゃやらないで済む話でもあるんだよ。
義剛が「師匠への恩」を要求するのは、木更津のマクドナルドの店長が、保田に対して恩人面するようなものだと思う。
というより何より、育ての親などと声高に主張するつもりなら、“子ども”の悪口をネタにするな。