もう一つのめでたいお話

アップフロントの21周年記念広告30段は、うちはいま、この手の経済効果目的の賑やかし広告の出稿が少ない(新商品の発売告知も含め、全国的にバーン!とやりたいときはたいがい読売・朝日・日経なんですわ)某保守系の新聞を取っているので、ネットでスキャン画像を見る、という形で知りました。


ビジュアルは、モーニング娘。10周年30段のアイデアを踏襲する「ひな壇にせいぞろい」の見せ方。ただ、「10周年」のほうは閣僚がひな壇に並んでいる態で、タレントは顔だけキリヌキ合成でした。見せ方の工夫は、そちらのほうがありますよねえ。キャッチフレーズの「それではいっしょに唄いましょう。」というのは一種の飾りで、受けのサブキャッチ「構造改革は行いますが、解散は致しません。」がこの広告の表現意図を受けた柱となるフレーズです。最近少なくなってきた、コピーでキュッと締まった感じを出す気の利いた広告だったと思います。
ちなみに、扱いは電通さんで、制作会社も電通アウトソーシング的な立場でやっているプロダクションさんだったはず。トーン&マナーが変わっていないので、今回の「21周年」も同じスタッフでしょう。
他人様の仕事をあれこれ言うのは少々気が引けるのですが、どうせタレントカタログ的にするなら、Tシャツはおそろいのものではなく、1、2、3……とナンバリングすればタレント名の参照がしやすいのに、と思ったりしました。タレントの序列と誤って受け取られる可能性を避けたのかな。「21周年」がぼやけてしまうっつうのもあるかもしれない。マジでカタログにしたいわけでもないだろうし、まあ、じゃあ、やっぱりこれでいいのか(笑)。
メインのキャッチフレーズ『またどこかでお会いしましょう。』は、ぼく的にはちょっとビミョーかな。別れのニュアンスを感じるじゃん。「グッバイ」って続きそう。
「あなた気づいてないかもしれませんけれど、ウチのタレントをけっこうご覧になっているはずですよ」「あなたが好きなこのタレントもウチの所属ですよ」といった「どうだ! ウチもなかなかやるだろ?」的な思いを、飄々ととぼけた感じで言おうとしているのは、すごくよくわかるんですけれどね。
難しいよね、実際。確かに「いつもあなたのそばにいます。」「これまでも、これからも。」みたいな、よくあるスローガンふうの言い方ではぜんぜん面白くないわけだし。
ていうか、こんなことを書いている前に、自分の仕事を進めろよ。