新旧対決

12月21日、日テレ『しゃべくり007』。
「新旧メンバー対決」などという企画が成り立つのはモーニング娘。だけでしょう。
メンバーチェンジをしないジャニーズのユニットではありえないし、アイドルに限らず、日本の音楽グループは基本的にメンバーチェンジには積極的でなく、メンバーを変えるのは売れる前か落ち目のときだ。
比較的メンバーを入れ替えることが多い欧米の音楽ユニットも、新旧対決はやりにくい。たとえばシカゴなんてもはや生きる歴史のような長寿バンドですら、ジェームズ・パンコウやロバート・ラムほか創設メンバーが多数残っていたりして、新も旧もなかったりする。
現役のメンバーで活動中なのに、オリジナルメンバーを“再結成”したアルバムを出し、どっちもダメにしてしまったバーズというグループもありましたが。
今後、可能性があるとしたらAKB48ですが、しかしどうですかねえ。はっきり言って、メンバー一人ひとりの個性が弱いでしょう。対決しようがないような気がする。
娘の場合にこの企画が成立するのは、旧メンバーが偉大で、モーヲタでなくても顔と名前を知っているほど「個」が際立っているからだと思う。認知度の低い現役メンバーの中からも、道重という光る存在が出てきたことで、「ビッグな旧」と「それほどでもない現」という構図だけでなく、別の切り口で対決させられる可能性が生まれた。娘はまだ当分ご飯を食べていけます。
保田を「団地妻のバザー」と評した上田のセンスは秀逸。ハジけているつもりでハジけきれていない、保田のたどたどしさをひと言で衝いている。しかし有田や原田泰造の保田イジリは石橋貴明のやり方と同じ路線。彼ら、『うたばん』見てたんじゃないかなあ。